プレスリリース
2023.04.27

【自治体|社員研修実態調査】階層別研修が全5業種の中で最も盤石なものの、満足度は他とあまり差異のない結果に


learningBOX株式会社は、20代~60代の自治体の方を対象に、「業界別|社員研修」に関する実態調査をいたしました。
全5業種(※)に調査した結果のうち、今回は自治体についての結果を公表いたします。
※医療介護業、金融業、小売業、製造業、自治体の計5業種

〈調査結果トピックス〉

〇全5業種の中で最も階級別の研修体制の盤石さがうかがえる結果に
〇研修に対する満足度は、全5業種の中では最多の62.7%

<調査概要>
1. 調査方法:ゼネラルリサーチ株式会社のモニターを利用したWEBアンケート方式で実施
2. 調査の対象:ゼネラルリサーチ社登録モニターのうち、20代~60代の自治体の方を対象に実施
3. 有効回答数:214人
4. 調査実施日:2023年3月2日(木)~2023年3月6日(月)

<他業種調査結果>
医療介護:https://learningbox.co.jp/news/medical_care_report/
金融  :https://learningbox.co.jp/news/finance_report/
小売  :https://learningbox.co.jp/news/retail_report/
製造  :https://learningbox.co.jp/news/manufacturing_report/

全5業種の中で最も階級別の研修体制の盤石さがうかがえる結果に

自治体の方214人を対象に調査を実施。

はじめに、どのような形式で社員研修(職員)を実施しているのか伺ったところ、『オンライン(11.7%)』『対面(46.7%)』『オンライン・対面の両方(41.6%)』という結果となった。

次に、お勤め先でご自身が対象として受けている社員研修の種類はどのようなものがありますか?(複数回答可、※公募も含む)と伺ったところ、『新入社員研修(59.8%)』と回答した方が最も多く、次いで『中堅社員研修(46.3%)』『管理職研修(40.2%)』と続いた。

他業種と比べ、階級別での研修がしっかりと実施される結果がうかがえる。
また、その他の研修についても回答結果の割合が多く、研修という点においては他業種よりも全体的に手厚いようである。

研修に対する満足度は、全5業種の中では最多の62.7%

現状の研修に関しての満足度を伺ったところ、約6割(62.7%)が満足していると、全5業種の中で最多の結果となった。

また研修の内容については約7割(73.3%)が業務に活かせていると回答した一方で、毎年研修の内容を変更する必要があると思っているのは約8割(80.9%)となった。

現状の研修に満足している点については以下のような回答が見られた。

・キャリアパスに応じて必要な研修が変わるので、無駄な時間をかけずに済むことができて効率が良い(20代/東京都)
・自分自身に足りなかった知識を学ぶことができた、それを仕事に活かすことができた(30代/愛知県)
・全国規模の宿泊研修が部門ごとにあったことで人脈が形成できた(50代/滋賀県)
・管理職研修で得た知識を部下の教育に役立てることができた(50代/山形県)

必要な時に必要な研修を受けられることについては非常に満足している様子であるが、内容自体は変更する必要性がありそうである。

研修に対する満足度が高くとも、抱える課題は他業種とあまり差異はなし

研修に関して課題を感じているものは何ですか?(複数回答可)と伺ったところ、『しばらく時間が経つと(社員)教育や研修の内容を忘れてしまう(37.9%)』と回答した方が最も多く、次いで『十分な知識やスキルが習得できない(31.8』『習得した知識やスキルを活かす場がない(25.2%)』と続いた。

具体的には、

・研修の内容は、日常的には使わない場合もある(20代/岐阜県)
・学んだときは大事なことだと思っていても、それを活かす場面がなかなかなく、必要だと感じたときには何だったか忘れてしまうことがある(30代/愛知県)
・毎年、同じ内容の研修が多い(40代/三重県)
・さまざまな職場から集まって研修するのは良いが、受講者のニーズもさまざまなので全員が満足するような研修は難しい(60代/兵庫県)

というような課題を感じている様子がうかがえた。

全5業種の中で最も満足度の高い業種といえど、抱える課題に関してはあまり差異がないようである。

自治体の現場では、研修にどのようなことを重要視すべきだと思っている?

研修に関して重要視すべきことを伺ったところ、『職員(社員)レベルに合わせた教育と研修の設計(53.3%)』『現場で活かせる研修の実施(53.3%)』が最も多く、『内容が定着するまで反復できる仕組みや環境(44.4%)』と続いた。

さらに具体的に伺ったところ、

・会社外での研修をもっと増やしてほしい(30代/岩手県)
・きちんと「学ぶ」ための時間も必要だと思う。正直やることが多くてなかなか時間がとれない。休憩時間を削ってやらなければならないときもある(30代/愛知県)
・分かりやすくなるように具体例や失敗といった体験談がほしい(40代/愛知県)
・現在の課題と研修の内容が合っていること。また、やらされている感のある研修は良くない(60代/長野県)

などの回答が寄せられた。

【まとめ】自治体の研修は手厚く満足度は高いものの、内容の変更に課題あり

全5業種の中で満足度が最も高く、階層別の研修も手厚く行っている様子がうかがえる結果となった。
必要なタイミングで必要なことが研修により学べる事で、満足度にも繋がっているのではないかと考えられる。

ただし、課題や重要視すべき点としては他の業種(医療介護・金融・小売・製造)とあまり差異がなく、同じように内容の変更・改善が必要だと言える結果となった。

研修の手厚さを裏付けるように満足度も高い結果ではあったものの、形骸化してしまう前に柔軟に研修内容を整える必要があるようだ。

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