プレスリリース
2023.04.13

【小売|社員研修実態調査】重要視すべきポイントとして、「充実した教材と研修プログラム内容」の割合が全5業種で最低の結果に。社員レベルに合わせた実践的な研修を求めている

learningBOX株式会社は、20代~60代の小売業の方を対象に、「業界別|社員研修」に関する調査を実施しました。
全5業種(※)に調査した結果のうち、今回は小売業界についての結果を公表いたします。
※医療介護業、金融業、小売業、製造業、自治体の計5業種

〈調査結果トピックス〉

〇「社員研修で重要視すべきこと」の上位3つが、すべて5割以上と高い割合となったのは小売業界だけ
〇「充実した教材と研修プログラム内容」の割合が全5業種で最低の結果に

<調査概要>
1. 調査方法:ゼネラルリサーチ株式会社のモニターを利用したWEBアンケート方式で実施
2. 調査の対象:ゼネラルリサーチ社登録モニターのうち、20代~60代の小売業の方を対象に実施
3. 有効回答数:191人
4. 調査実施日:2023年3月2日(木)~2023年3月6日(月)

<他業種調査結果>
医療介護:https://learningbox.co.jp/news/medical_care_report/
金融  :https://learningbox.co.jp/news/finance_report/

小売業界で行われている社員研修は、新入社員や中堅社員研修、コンプライアンス研修が多い傾向。形式についてはオンラインのみは16.8%という結果に

小売業の方191人を対象に調査を実施。

はじめに、社員研修はどのような形式で実施しているのか伺ったところ、『オンライン(16.8%)』『対面(46.6%)』『オンライン・対面の両方(36.6%)』という結果となった。

続いて、どのような種類の社員研修を受けていますか?(※公募も含む)と伺ったところ、『新入社員研修(45.6%)』と回答した方が最も多く、次いで『中堅社員研修(32.5%)』『コンプライアンス研修(31.9%)』と続いた。

小売業の研修は業務に活かせているものの、内容に変更の余地あり

小売業界では、毎年社員研修の内容を変更する必要があると回答した方の割合は約8割(81.1%)となり、その社員研修の内容については約7割(69.6%)の方が「業務に活かせている」と感じていることが分かった。

さらに、現状の社員研修に関してどのくらい満足しているのか調査したところ、4割近く(37.7%)が満足していないことが分かった。

一方、どのような点に満足しているのかについても伺った。
具体的な内容について一部抜粋すると、

・敬語遣いなどの基本的なことから教えてくれて接客に役立ったことが満足(30代/和歌山県)
・マンツーマンで教えていただき、こちらが知りたいことをすべて聞くことができたので良かったです(30代/愛知県)
・対面だけでなく気軽にオンライン形式での研修ができるところ(30代/東京都)
・セキュリティ系の研修は多いほど良い(50代/東京都)

といった点に満足しているようである。
接客やセキュリティといった研修の内容に満足している様子や、マンツーマンやオンラインなど研修の形式に関して満足している様子がうかがえた。

小売業界で行われている研修の課題で最も多いのは、「しばらく時間が経つと社員教育や研修の内容を忘れてしまう」の42.9%

社員研修について、どのような点に課題を感じているのか伺ったところ、『しばらく時間が経つと社員教育や研修の内容を忘れてしまう(42.9%)』と回答した方が最も多く、次いで『十分な知識やスキルが習得できない(34.0%)』『習得した知識やスキルを活かす場がない(28.3%)』と続いた。

小売業界で行われている社員研修の課題として比較的多いものが分かったが、さらにどのように課題を感じているか具体的に聞いたところ、

・研修の人手が足りないので担当者から指導の時間が取れない(20代/埼玉県)
・担当さんとまわりの言っていることが違うときがある(30代/愛知県)
・研修の間隔が長いと日常に追われるようになる(40代/新潟県)
・研修を行った直後はいろいろな対処方法があってもきちんと覚えていて実践することもできるが、時間が経ったり慣れたりすると段々やらなくなってしまうこと(60代/静岡県)

といった点に課題を感じている様子がうかがえた。

社員教育や社員研修で重要視すべきこと上位3つが5割を超えたのは小売業のみ


社員の教育や研修に関して、どのようなことを重要視すべきだと感じているのか伺ったところ、『社員レベルに合わせた教育と研修の設計(55.5%)』と回答した方が最も多く、次いで『現場で活かせる研修の実施(53.4%)』『内容が定着するまで反復できる仕組みや環境(50.3%)』と続いた。

上位3つすべてが5割以上だったのは、全体(自治体、製造業、小売業、金融業、医療介護業)を通じて小売業だけであった。

さらに、社員教育や社員研修を有意義なものにするためにどのようなことを行えば良いか具体的に伺ったところ、

・マナー講座などは人によるし、不正確。もっと具体的に業務内容に活かせるマニュアル配布などの実施を希望します(30代/東京都)
・他の研修生も含めてお互いの意見を交換できる場をどんどん増やすべき(30代/愛知県)
・現場を熟知する者のリアルな意見を聞くこと(40代/大阪府)
・外部講師を積極的に活用すること(50代/大阪府)
・コロナ禍になってネット研修が増えたけど、そろそろ集まって対面で教育や研修を行う必要がある(50代/愛知県)
・興味の持てる内容にして実際の現場で活かせるような研修内容を取り入れること(60代/青森県)

といった回答が寄せられた。
今よりも社員の教育や研修を有意義なものとするため、現場ではさまざまな意見や改善方法を考えている方が少なくないようだった。

【まとめ】研修で「重要視すべきこと」の上位3つが5割を越えたのは小売業だけ

小売業界の社員研修の課題は、他の業界と同じく「しばらく時間が経つと社員教育や研修の内容を忘れてしまう」と回答した方が約4割(42.9%)と最も多い結果となった。

一方、社員の教育や研修に関して、どのようなことを重要視すべきだと感じているのか調査を行ったところ「社員レベルに合わせた教育と研修の設計」「現場で活かせる研修の実施」「内容が定着するまで反復できる仕組みや環境」といったものに回答が集まったが、その割合についてすべてが5割を超える結果となった。

社員教育や社員研修を有意義なものにするため、具体的にどのようなことを行えば良いと思うか伺ったところ、さまざまな角度から意見が寄せられたことで、小売業界の教育や研修に関して課題を感じている方が多い可能性もあるといえる。

facebook twitter

プレスリリース一覧

矢印
jaJapanese