プレスリリース
2022.10.27

【小売業界の教育研修実態調査】現場で戦力となる人材を育成するために必要な教育研修とは

この度、learningBOX株式会社は研修担当者を対象に「業種別教育研修」に関する実態調査を実施しました。
今回は小売業界についての結果を公表いたします。

〈調査結果トピックス〉

・研修用の問題作成における苦労としては、「研修内容の組み立て」が最多となった
・小売業界の研修担当者の約3割が「研修システムの導入」に課題を感じている

<調査概要>
1. 調査方法:ゼネラルリサーチ株式会社のモニターを利用したWEBアンケート方式で実施
2. 調査の対象:ゼネラルリサーチ社登録モニターのうち、小売業界の研修担当者を対象に実施
3. 有効回答数:201人
4. 調査実施日:2022年9月15日(木)~2022年9月20日(火)

研修用の問題作成における苦労としては、「研修内容の組み立て」が最多となった

小売業界の研修担当者201人を対象に調査を実施。

研修形式としては9割近くが『社内研修(88.6%)』と回答。

内容を一部抜粋すると、

・作業効率と顧客対応。その後、会社の利益創出について(20代/埼玉県)
・実務に使える内容であること(40代/神奈川県)
・コンプライアンス遵守(40代/香川県)
・お客様に対する向き合い方、クレーム対応など(40代/東京都)

といった点を重視して研修を行っているようである。

さらに、毎年研修内容を変更しているのは約6割(57.2%)で、毎年変えた方がいいと8割以上(81.1%)が回答している中で約4割(42.8%)は変更できていない実情があることが分かった。

研修用の問題作成について、苦労していることを伺ったところ、『研修内容の組み立て(37.3%)』と回答した方が最も多く、次いで『研修内容の発案(35.3%)』『限られた研修期間の中でのスケジュールの設定(29.9%)』と続いた。

研修内容の組み立てや発案に特に苦労していることが分かった。
研修の中で顧客対応についても学んでいくことが必要であり、実践で使える内容の研修にしていくことを重視しているようだ。

小売業界の研修担当者の約3割が「研修システムの導入」に課題を感じている

社員教育や研修に関して抱えている課題としては、『研修システムの導入(31.3%)』と回答した方が最も多く、次いで『充実した教材・研修プログラム(28.9%)』『定点での経過観測(28.4%)』と続いた。

具体的には、

・現場は人員を割きたくないので、あまり理解を得られていない(40代/長野県)
・時代が変化してきているので他の業界の人からのアドバイスなども必要であると思います。内容をアップデートしていく必要を感じます(50代/東京都)
・研修を受けての実践の進捗状況の把握(50代/兵庫県)
・研修内容と現実とのギャップ(50代/千葉県)

といった点に課題を感じているようである。

最後に教育や研修を有意義なものにするために、具体的に行っていることについて伺ったところ、

・実業務に即した具体例を取り入れる(40代/千葉県)
・できるだけ現場で(50代/埼玉県)
・外部講師に来ていただいたり、現場の人を講師に据えたりしている。今後の課題が浮き彫りになってよいから(50代/東京都)
・動画をネット上に上げていつでもどこでも講習できるようにしている(50代/福岡県)

との回答が得られた。

現場での実践的な業務に、研修後すぐ対応できる能力を養える研修にしたいと考えているようではあるが、研修の内容や研修をより有意義にするためのシステム導入で課題を感じていた。

【まとめ】小売業界は実践と研修のギャップに課題感あり。現場での実務に即した研修が必要

小売業界における教育研修は、9割近くが社内で行っていることが分かった。
8割以上が毎年の研修内容を変更するべきだと考える一方で、約4割は変更できていないと回答した。

研修における課題としては、「研修システムの導入」が挙げられた。
研修システムを導入することで、現場での研修や効果測定などにも力を入れることができ、研修がより充実したものになると考えられる。

ただし導入に向けた社内調整や、導入する場合どのようなシステムを選べばよいかなど、導入するにも様々課題が背景にある様子が窺えた。

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