プレスリリース
2022.10.21

【製造業界の教育研修実態調査】人材不足が教育研修に影響か?研修内容の組み立て・発案に苦労

この度、learningBOX株式会社は、研修担当者を対象に、「業種別教育研修」に関する実態調査を実施しました。
今回はそのうち、製造業についての結果を公表いたします。

〈調査結果トピックス〉

・研修用の問題作成における苦労としては、「研修内容の組み立て」が最多となった
・製造業の研修担当者の3人に1人が「充実した教材・研修プログラム」に課題を感じている

<調査概要>
1. 調査方法:ゼネラルリサーチ株式会社のモニターを利用したWEBアンケート方式で実施
2. 調査の対象:ゼネラルリサーチ社登録モニターのうち、製造業の研修担当者を対象に実施
3. 有効回答数:204人
4. 調査実施日:2022年9月15日(木)~2022年9月20日(火)

研修用の問題作成における苦労としては、「研修内容の組み立て」が最多となった

製造業の研修担当者204人を対象に調査を実施。

研修形式としては約9割が『社内研修(87.8%)』と回答。

内容を一部抜粋すると、

・いかに実務に影響するか(40代/栃木県)
・コンプライアンスの遵守(50代/広島県)
・衛生管理(50代/青森県)

といった点を重視して研修を行っているようである。

さらに、毎年研修内容を変更しているのは約半数(51.0%)で、毎年変えた方がいいと約8割(78.9%)が回答している中で約半数(49.0%)は変更できていない実状があることが分かった。

研修用の問題作成について、苦労していることを伺ったところ、『研修内容の組み立て(40.2%)』と回答した方が最も多く、次いで『研修内容の発案(35.3%)』『講習と実技のバランス(28.4%)』と続いた。

研修の組み立てや発案が課題として挙げられ、研修の内容を熟考している様子が窺える結果となった。
また、実作業での戦力となる人材を求める製造業にとって、講習と実技のバランスに難しさを感じているようである。

製造業の研修担当者の3人に1人が「充実した教材・研修プログラム」に課題を感じている

社員教育や研修に関して抱えている課題としては、『充実した教材・研修プログラム(32.8%)』と回答した方が最も多く、次いで『研修システムの導入(29.4%)』『専門的な知識を持つ講師(25.0%)』と続いた。

教材やプログラムの充実度に不足感を感じているようだ。
また、それに次いで研修システムの導入が挙げられ、システムを導入することで研修準備等の負担の軽減を望んでいると考えられる。

具体的には、

・人材不足で研修出来る担当者がいない(30代/埼玉県)
・研修内容を理解してもらえているのか不安に思う(40代/愛知県)
・即仕事に役立てられるような内容の研修ができていない(40代/兵庫県)
・圧倒的な人員不足から、満足な研修時間や評価が出来ないまま実作業に入らざるを得ない(50代/福岡県)

といった点に課題を感じているようである。

人材不足が深刻で、研修に人材と時間をかける余裕がないというのも珍しくはないことが窺える結果となった。
またそれにより、研修の質を上げられず、結果人材育成が満足にできていないと考えられる。

最後に教育や研修を有意義なものにするために、具体的に行っていることについて伺ったところ、

・研修生の意見を聞くこと(30代/兵庫県)
・eラーニング(40代/愛知県)
・研修後のアンケート(40代/福岡県)

との回答が得られた。

研修生の声に耳を傾けることを心がけ、より研修生にとって有意義な時間となるよう工夫していることが分かった。

【まとめ】製造業は人材不足により研修内容の質に課題感あり

製造業における教育研修は、約9割が社内で行っていることが分かった。
約8割が毎年の研修内容を変更するべきだと考える一方で、2人に1人は変更できていないと回答した。

研修における課題としては、「充実した教材・研修プログラム」「研修システムの導入」「専門的な知識を持つ講師」が挙げられ、研修内容の充実度の向上や、人材不足に課題感があるよう。

研修生の声を聞くことで研修生にとってより良い研修となるよう役立てたり、eラーニングを活用し、工数やコストの削減を図るなど、有意義な研修にするために取り組む様子が窺えた。

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