プレスリリース
2024.06.03

IBT・CBT試験での不正対策機能を開発 AIを活用して“なりすまし受験” “カンニング”を防止

AIによるレポート分析など採点業務の効率化も IBT・CBT試験の需要拡大に伴う課題解決に

learningBOX株式会社は、2024年6月末(予定)に、eラーニングシステム「learningBOX」において、「なりすまし受験」「カンニング」の不正対策など、IBT・CBT試験の実施・運用に関わる機能拡充を実施いたします。

IBT・CBT試験の需要拡大に伴い、不正行為の防止が課題に

コロナ禍を経て、DX推進など社会の変化に伴い、試験の分野でもオンライン化が加速しています。これまで紙で実施していた試験をオンラインに置き換えるケースも増えています。

2024年4月に文部科学省が公表した「令和7年度以降の全国学力・学習状況調査(悉皆調査)のCBTでの実施について」(※1)には、2025年度の全国学力・学習状況調査では、中学校の理科のみ一人1台端末を活用したCBT(※2)(文部科学省CBTシステム<MEXCBT>を活用)で実施する方針が記載されています。CBT活用により、解答がビッグデータとして蓄積しやすくなり、分析による授業改善や教員研修の充実に生かせるなどのメリットが挙げられます。


※1 令和7年度以降の全国学力・学習状況調査(悉皆調査)CBTでの実施について(令和6年4月)https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/gakuryoku-chousa/1421443_00005.htm

※2 CBTとは‥‥「Computer Based Testing」の略称で、コンピュータを使った試験方式。特にインターネット上で実施する試験を「internet-based testing (IBT)」「web-based testing (WBT)」と呼ぶこともある。また受検者が自宅の環境でインターネットに接続して受検する試験を「IBT」、テストセンターのような会場に受検者を集めて実施する試験を「CBT」と呼んで区別することもある。

教育関係だけではなく、今後もIBT・CBTの活用が各方面でさらに進むことが想定されている一方で、テストセンターや在宅での受験において、不正行為の対策が課題となっています。特にハイステークスな試験(※3)では、安全性、平等性が確実に担保された試験運用が求められています。

※3 ハイステークスな試験とは‥‥大学入試や検定試験など、受験者や関係者にとって重大な結果をもたらすような試験のこと

確実に本人が受験しているかどうかの確認や、カンニングが行われていないかの監視等を厳密に行う必要があり、それだけではなく、オンライン試験運用に関わる受験者の管理や採点業務などの効率化も喫緊(きっきん)の課題となっています。

learningBOXでは、従来の仕組みを大きく強化する取り組みとして「なりすまし受験」「カンニング」など、不正行為の監視を厳しく実施する機能拡充を実施し、ハイステークスな試験にも対応可能な公平性を担保した試験運用を実現します。

「顔認証」「ブラウザ監視」などの不正対策

eラーニングシステム「learningBOX」は、社内研修や検定・資格試験、ナレッジ共有、コンテンツ販売、学校教育など、多様な目的で、業界・業種を問わず多くのユーザーの皆さまにご活用いただいています。

IBT・CBT試験の需要拡大に伴い、不正行為を防止しながら公平性を担保した試験運用を実現すべく、2024年6月末に実施予定のバージョンアップにおいて、IBT・CBT試験の実施・運用に関わる新たな機能を追加することとなりました。

「顔認証」による本人確認ついて

ユーザー情報として受験者の「本人写真」を登録し、試験開始時にAIによる「顔認証」を実施します。顔認証に失敗した場合、試験を開始できなくすることも可能で、なりすましによる受験を防止することができます。

「ブラウザ監視」「試験中の写真撮影」によるカンニング対策について

試験中に別のタブが開かれたり、全画面表示が解除されると警告を表示します。警告の表示が一定回数を超えたり、指定した時間内に試験を再開しない場合は、試験を強制終了させることもできます。

また、試験中に受験者の様子を撮影(一度の試験で最大30枚まで)することも可能です。撮影はランダムに行うほか、ブラウザ監視で警告が表示されたタイミングで行うこともできます。

試験の監視結果をログで確認し、不正を判定

試験中の操作や撮影された写真は、試験監視ログとして記録されます。受験者が「いつ」「どのような」操作をしたかを確認することができます。警告回数などによって不正を判定し、管理者が試験の結果を確定させます。

「不正対策」管理者画面で詳細な設定が可能

「顔認証」の一致率や「不正疑いありと判断された場合の挙動」などについて、詳細な設定を行うことができます。

 

「不正対策」の「顔認証」「試験中の写真撮影」はlearningBOXのスタンダードプラン以上、「ブラウザ監視」は全てのプランで利用可能となっています。(learningBOXの料金プラン

IBT・CBT試験運用に関わる受験者管理や採点業務なども効率化

learningBOXは不正対策だけでなく、問題の作成から管理、受験者の管理、成績の保存、試験の販売、受験申し込みまで、IBT・CBT試験の運用をまるごとサポートする機能が揃っています。

複数人が関わる採点業務の進捗もスムーズに管理「採点フロー」

記述問題など、複数人で確認しながら採点する必要がある場合に、採点の手順や採点者ごとの役割・権限をあらかじめフローとして設定できます。

AIによる採点補助「AIレポート分析」

模擬解答をベースにAIがレポートや記述問題を分析し、模範解答との類似度を提示。自動的にフィードバックコメントも生成します。時間のかかるレポート採点の作業時間を削減できます。(スタンダードプラン以上で無制限)

試験結果もすぐに確認 成績をまとめて傾向や状況も把握できる「成績表」

試験結果は、9種類のパネルを使用した成績表として表示できます。複数の試験結果をまとめて、1つの成績表を作成することで、受験者の解答の傾向や状況も把握できます。

試験完了・合格時にバッジや、認定証の発行が可能

学習状況に応じて「バッジ」や「認定証」を発行・付与できます。「認定証」は、検定試験に合格した証明書としても活用可能です。また今後はデジタルバッジへの対応も予定しています。

オプションで、試験の販売・受験申し込みも可能

ECオプションをご契約いただくことで、試験のオンライン販売や受験申し込みをすべてシステム上で完結できます。受験者データの移行や合格した級の一括登録も可能なため、 紙の試験からオンラインへの移行もスムーズです。

learningBOXのIBT試験導入事例

「ふるさと検定」をlearningBOXでオンライン検定に(京都府向日市様)

紙で実施していた「ふるさと検定」を、受検者の利便性向上や、会場実施における業務負担等の課題もあり、さらに若年層へのアプローチも行いたいことからオンライン検定(IBT方式)への切り替えを実施しました。画面のインターフェースも分かりやすくて直感的に操作でき、紙の印刷費・合格証発送費・会場費用・人件費等の削減にもつながっています。

京都府向日市様の導入事例はこちら

コロナ禍による自宅からの受験要望を、learningBOXで実現 (一般社団法人 美術検定協会様)

コロナ禍の影響によって、全国5都市の会場で行っていた検定試験を、自宅から受験できるIBT試験に切り替えました。学生割引などの特典クーポンの発行も可能で、ECオプションを導入したことで受験者の申込状況がよく分かり、分析もしやすくなりました。

一般社団法人 美術検定協会様の導入事例はこちら

 

■ IBT・CBTでのlearningBOXの活用についてはこちら

■ IBT・CBTの実現方法が分かる資料はこちら

learningBOXではシステム導入をゴールとしておらず、導入後も操作方法などの不明点、お困りごとなどを徹底サポート。ささいなことでもお気軽にご連絡ください。
サービスや機能に関するご質問・お問い合わせにつきましては、下記サポート窓口までご連絡くださいませ。
https://learningbox.online/contact/

※本プレスリリースに掲載している製品の仕様やその他情報等の内容は、発表時点のものです。予告なく変更する場合があります。

facebook X

プレスリリース一覧

矢印
jaJapanese