プレスリリース
2022.10.26

【金融業界の教育研修実態調査】専門性に長けた講師を求めるも、適した人材がいないとの声が

この度、learningBOX株式会社は研修担当者を対象に「業種別教育研修」に関する実態調査を実施しました。
今回は金融業界についての結果を公表いたします。

〈調査結果トピックス〉

・研修用の問題作成における苦労としては、「研修内容の組み立て」が最多
・金融業界の研修担当者の約3割が「専門的な知識を持つ講師」に課題を感じている

<調査概要>
1. 調査方法:ゼネラルリサーチ株式会社のモニターを利用したWEBアンケート方式で実施
2. 調査の対象:ゼネラルリサーチ社登録モニターのうち、金融業界の研修担当者を対象に実施
3. 有効回答数:207人
4. 調査実施日:2022年9月15日(木)~2022年9月20日(火)

研修用の問題作成における苦労としては、「研修内容の組み立て」が最多となった

金融業界の研修担当者207人を対象に調査を実施。

研修形式としては約8割が『社内研修(80.2%)』と回答。

内容を一部抜粋すると、

・個人情報保護(20代/東京都)
・コンプライアンスの重要性(30代/千葉県)
・営業員育成(40代/香川県)
・法令遵守(50代/大阪府)

といった業界ならではの点を重視して研修を行っているようである。

さらに、毎年研修内容を変更しているのは約6割(60.9%)で、毎年変えた方がいいと8割以上(80.7%)が回答している中で約4割(39.1%)は変更できていない実情があることが分かった。

研修用の問題作成について、苦労していることを伺ったところ、『研修内容の組み立て(42.0%)』と回答した方が最も多く、次いで『研修内容の発案(33.8%)』『限られた研修期間の中でのスケジュールの設定(30.4%)』と続いた。

業界ならではの専門性も求められるため、研修内容の組み立てや発案に特に苦労していることが分かった。
限られた期間の中で専門性の高い知識を取り入れて研修後即戦力となってもらうためにも、いかに研修の質を上げるかが重要なようだ。

金融業界の研修担当者の約3割が「専門的な知識を持つ講師」に課題を感じている


社員教育や研修に関して抱えている課題としては、『専門的な知識を持つ講師(29.5%)』と回答した方が最も多く、次いで『研修システムの導入(29.0%)』『充実した教材・研修プログラム(28.0%)』と続いた。

専門性のある講師や研修システムの導入に課題感があり、人材不足の問題を抱えている様子が窺える結果となった。

具体的には、

・アフターフォローが足りていないと痛感する(20代/福岡県)
・研修効果の測定(30代/兵庫県)
・社員が忙しいので時間がかけられない(40代/東京都)
・インハウスの講師がいいが、なかなか人材がいない(50代/宮城県)
・研修後の目標設定を依頼してもほとんどの者が忙しさから目標設定をしなかった(50代/東京都)

といった点に課題を感じているようである。

最後に教育や研修を有意義なものにするために、具体的に行っていることについて伺ったところ、

・研修後のアンケート(40代/福岡県)
・写真動画を織り交ぜると効果が上がった(40代/神奈川県)
・3ヶ月後のフィードバック実施(50代/東京都)

との回答が得られた。

社内で設けられた研修の時間だけでなく、アンケートやフィードバックなどのアフターフォローを行っていた。
金融に関する専門的な知識を研修期間のみで習熟することは厳しく、研修生の積極的な姿勢を求めているようだ。

【まとめ】金融業界は業務と研修の両立や、専門性に長けた講師不足に課題あり

金融業界における教育研修は、約8割が社内で行っていることが分かった。
8割以上が毎年の研修内容を変更するべきだと考える一方で、約4割は変更できていないと回答した。

研修における課題としては、「専門的な知識を持つ講師」が挙げられ、社内の研修目的を理解した外部講師や、インハウスの講師を求める声が挙がった。

専門性の高い知識を早期で落とし込むためにも、動画をネットに上げて研修生に復習の機会を設けたりと、限られた研修期間でより理解度を上げるために工夫を凝らしている様子が窺えた。

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